こんにちは。
シャケナベイベーナウ管理人です。
スーパーやお土産店で鮭とばを見たとき、
「これ、ちょっと高くない?」
と思ったことはありませんか?
小さな袋なのに数百円から千円以上。
おつまみとしては決して安い部類ではありません。
しかし、実は、鮭とばの価格にはきちんと理由があります。
今回は、鮭とばが高価になる理由を原料・製造工程・近年の鮭事情から解説してみたいと思います。
そもそも鮭とばとは?
鮭とばは、鮭を細長く切り、塩や調味料で味付けした後に乾燥させた北海道発祥の保存食です。
アイヌ民族の保存食文化がルーツともいわれており、現在では全国で親しまれる珍味になっています。
一見すると、「ただ干しただけ」にも見えますが、実際にはかなり手間のかかる食品です。
理由① 原料の鮭そのものが高い
まず最大の理由は、原料となる鮭です。
近年、日本の鮭漁獲量は大きく減少しています。(参照:鮭が食卓から消える?漁獲量減少のリアル)
北海道のシロザケ来遊数は1990年代後半から減少傾向が続き、近年は過去最低水準に近い年もあります。
その背景には、海水温の上昇、餌となるプランクトンの減少、海洋環境の変化などがあると考えられています。
鮭が減れば当然価格は上昇します。
つまり鮭とばは、原料の段階から年々高くなっているのです。
理由② 水分を飛ばすので歩留まりが悪い
鮭とばの価格を押し上げる最大の要因がこれです。
鮭は、約70%前後が水分です。
乾燥工程で大量の水分が抜けるため、例えば100gの鮭から100gの鮭とばは作れません。
ざっくり言えば、生鮭1kgに対して、乾燥させることで、鮭とば300g程度になることも珍しくありません。
つまり販売されている100gの鮭とばには、その何倍もの鮭が使われているのです。
理由③ 意外と手作業が多い
鮭とばは工業製品のように大量生産しやすい食品ではありません。
これは、以前、このブログでも鮭とばを手作りしていますが、なかなかの手間がかかります。
第1回:ゼロから作る鮭とば|自家製で“本物の旨味”に到達するまでの全記録
第2回:ゼロから作る鮭とば|自家製で“本物の旨味”に到達するまでの全記録
第3回:ゼロから作る鮭とば|自家製で“本物の旨味”に到達するまでの全記録
第4回(最終回):ゼロから作る鮭とば|自家製で“本物の旨味”に到達するまでの全記録
製造現場では、魚を捌く、骨を取る、皮を処理する、カットする、味付けする、並べて乾燥させるといった工程が必要です。
特に、高品質な鮭とばほど、人の手による作業が多くなります。
安価なスナック菓子と比較すると、人件費の割合が高い食品なのです。
理由④ 乾燥には時間がかかる
鮭とばは作ってすぐ出荷できません。
乾燥には、数日から数週間かかる場合があります。
この期間、当然のことながら、保管スペース、温度管理、衛生管理が必要になります。
つまり、製造設備を長期間占有するため、そのコストも価格に反映されることになります。
理由⑤ 実は栄養価が凝縮されている
鮭とばは単なるおつまみではありません。
乾燥によって栄養素が凝縮されています。
代表的なものは、タンパク質、DHA、EPA、ビタミンD、アスタキサンチンなど。(参照:鮭ってスーパーフードじゃね?美容にうれしい栄養の話)
少量でも満足感が高いのは、この栄養密度の高さも理由の一つです。
それでも鮭とばが支持される理由
価格だけを見ると高く感じます。
しかし、少量で満足できる、長期保存が可能、お酒との相性が良い、噛むほど旨味が出るという特徴は他のおつまみにはなかなかありません。
実際、鮭とばファンの多くは「高いけど買ってしまう」と言います。
これは、単なる食品ではなく、嗜好品としての価値があるからでしょう。
シャケナベイベーの場合
シャケナベイベー®も鮭とばスライスです。
鮭とばの魅力はそのままに、「もっと気軽に」「もっと楽しく」食べてもらえるように作られています。
袋を開けてそのまま食べるのはもちろん、パスタ、炊き込みご飯、おにぎり、サラダなどのアレンジにもおすすめです。
高価に見える鮭とばですが、その背景には鮭という魚が持つ価値と、生産者の手間が詰まっています。
次に鮭とばを手に取ったときは、ぜひその一枚の向こう側にも思いを巡らせてみてください。
まとめ
鮭とばが高い理由は、
- 原料の鮭が高騰している
- 乾燥で大幅に重量が減る
- 手作業工程が多い
- 乾燥に時間と設備が必要
- 栄養と旨味が凝縮されている
からです。
決して「高いだけ」の食品ではなく、
多くの手間と時間が詰まった北海道生まれの伝統食品なのです。











